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こうしんこうがいれつ

口唇口蓋裂とは?

 口唇裂とは口唇に披裂を生じて生まれてくる病気のことを言います。口蓋裂とは、通常胎児は9週頃に左右の口蓋突起が伸びてきて鼻腔と口腔を隔てる口蓋が作られますが、生まれてくるまでにくっつかなかった状態を言います。

 この病気の原因は多因子しきい説であると考えられています。これは、何か一つの原因によって起こるのではなく、環境因子や遺伝因子など様々な因子が組み合わされてある一定の値を超えた時に病気になるというものです。誰にでも、起こりうる病気なのです。

 

 

→口唇口蓋裂について詳しくみる(基礎知識Q&A)

 

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世界中で起こっていること

    世界では1100万人~1400万人の方が先天的な口の病気に罹患していると推定されています。

 調査によれば日本ではおよそ500~700人に1人くらいの頻度であると言われています。一般にヨーロッパ系では800~1000人に1人、アフリカ系では1000~1500人に1人であると言われています。日本同様ベトナムやネイティブアメリカンも同等の数値であることから、アジア系人種では口唇口蓋裂の確率が高いと考えられます。

 

 

世界に1,400万人もの子供が患っている口唇口蓋裂。医療技術により、普通に生活できるようになるまで回復することができます。

 しかし、その間に顔や言語に障害が残るため、多くの偏見による「いじめ」や「就職、結婚に不利」という現実に直面します。これは患者のみならずその家族、特に母親は3人に1人は自殺まで考えてしまうほど深刻な状態におかれてしまいます。



私たちはこのような状況を見過ごすことができません。

子どもたちや母親家族に対し、できることはないか?

との思いから30余年間支援を続けています